builderscon tokyo 2018に参加してきました
概要
ブログを書くまでが以下略 のため、ブログ書きます。
はじめに(スタッフの方々)
準備/当日運営含めて、大変ありがとうございました + お疲れ様でした。はじめての参加でしたが、大変楽しかったです。
テーマになっていた「知らなかったを聞く」に満たされた、2日間でした。
普段、ごった煮のイベントはあまり行かないので、他の分野についての知見が広まりました。
来年も是非参加させていただきたいです。
良かった点/気になった点だけ記載しておきます。(Feedbackの意味も込めて)
良かった点
- 運営が基本的にとてもスムーズ
- 変な引っかかり等なく、トークを聞くことに集中できました
- 翻訳の用意がありがたかった
- (注意説明が、ムービーになっており面白かった)
気になった点
- 会場のキャパ問題
- 今回は? 人が多かったからなのか満席/立ち見が多かった気がします
- また、ランチセッションも早く並べた人限定という部分が少し気になりました。(ちなみに2日ともいただきました。)
- Webページのタイムテーブルで会場名がヘッダー固定ではなかった点
- 場所が何度かわからなくなりました..
- スライドが見づらいことが多かった
- 光の問題やスライド自体の問題?等で、文字が見えないことが何度かありました..
- ただ、事前に共有いただけていたので手元で見ながら聞けました
トーク一覧
下記のGistに各トークのメモ書きを記載しております。
(諸事情により、しっかりメモを取っています。)
https://gist.github.com/midorigreen/7409399469c39eeb0f96214d33b76eae
TimeTable
1日目
Envoy internals deep dive
Matt Klein@mattklein123 さんが直々に、Envoyの設計についてお話されていました。 所々、わからなくなっていきましたが、「観測可能性」と「ロックを起こさない設計」の2点について印象に残っています。 プログラムの設計をする際に見返したいスライドだと思いました。
ランチセッション (サイボウズ株式会社): Kubernetes で実現するインフラ自動構築パイプライン
日毎に、VPCから作り直している話は、以前一度聞いたことがありましたが、驚きです。
Algorithms in React
Reactほとんど書いたことないのですが、内部実装が気になったので聞きました。 LinkedList + byteをうまく利用して、高速化を図っている部分が印象的です。
事前知識なしで理解する、静的検査のいろは
早足で進むのがもったいないくらい、まとまってて勉強になる内容でした。あと、スライドが好みで真似したくなりました。
静的検査の教科書的な網羅性で、やりたくなったら読み返すと思います。
機械学習を用いず数学でゲーム内の需要予測をする
数学ががっつり?というほどではないですが、出てきて講義感があって面白かったです。 分析に携わる仕事をしていることもあり、分析の原則について知れてよかったです。(知らなかったのがまずそうです..)
JavaCardの世界
2日間の中での個人的ベストトークでした。(※ 実際のベストトークもこちらでした!!)
Java Cardという全く知らない世界の、めったに外に出てこない知見が山盛りでした。
また、発表されていた方のプレゼンスキルが高く感じました。
特に、このあたりが気になりました。
- 各仕様を正確に理解した上での、網羅的な説明
- 質問への正確の返答のための聞き返し
- (随所で笑いを生み出す力..)
あそこまで、ある技術に対して細かい点まで抑えられている事自体がすごいと感じましたし、詳しい分野を作りたいなと思いました。
(ここまでニッチではなくても良いですが...)
lld − 開発ツールの主要コンポーネントの1つをスクラッチから作成した話
tcfmの @rui314 さんの lld に関する発表でした。 実際に作られたlldに関しても面白い話でしたが、「勇気を持って自分が正しいと思う設計を突き通す」というお話がとても印象的です。 あと、速度を上げたければ データ構造 をうまく設計する必要があるとおっしゃっていた点も勉強になりました。
Conference Dinner
何人かの方々とお話できました!! (珍しい)
2日目
全てのエンジニアに知ってもらいたいOSの中身について
OSの中身? ≒ CPUのお話でした。CPUの歴史的背景がゴロゴロ出てきて、面白かったです。
高集積コンテナホスティングにおけるボトルネックとその解法
Linuxのボトルネックをガツガツ潰していくお話でした。手になじませるツールをいくつか持っておくという部分が印象的です。 Linux系 + Go系でツールをゴリゴリ使えるようになりたいです。
ランチセッション (株式会社VOYAGE GROUP)
AjitoFmの公録が聴けて、純粋に楽しかったです。普段Podcastで聞いている声が目の前から聞こえてくる、不思議な感覚でした。
ブログサービスのHTTPS化を支えたAWSで作るピタゴラスイッチ
聞いてきた中で、最も仕事感のある内容で、ちょっと胃が痛くなりそうでした。高要求に対して、AWSのツールを活用して、 要件を満たしていました。その結果、ユーザに対して素晴らしい機能を提供できており、こういったことができる職業エンジニアになりたいと思いました。
業務時間で書いたパッチは誰のもの? OSS 活動にまつわる罠
とても珍しい、会社のOSS Policyに対するお話でした。基本的には、各社員が自由にやれるとい方向に倒れており、すごいなと思いました。
Building Self-Hosted Kubernetes
k8sをself hostするお話です。self host自体がよくわかっていなかったので、そこの知識を埋められてよかったです。 実際に、self hostを動かしてみてどうだったかとのお話がまた聞きたいです。
Extending Kubernetes with Custom Resources and Operator Frameworks
全セッションの中で最も難しかったです。(途中からさっぱりわからなくなっていきました..)
k8s周りについての理解が浅かった部分が大きかったです。ただ、k8sの設計思想(あのロゴの意味)等が知れました。
Lightning Talks
なんでもありのトークで、LTっぽくて楽しかったです。 下記が印象に残っています。
- Macがいやだからブラウザで動くエディタを作成(https://nedi.app/)
- めちゃめちゃ速くてびっくりしました
- 画像加工 (kaoriyaさん)
- 衝撃でした
- カオスエンジニアリングの文脈でネットワークの検証
- ファミコンエミュレータでBest Practiceを目指す
- 登壇するための背中を押せていただける話
感想
とにかく、面白いイベントでした。もともと、他の分野の話を聞いて知見を広めたいとの目的で参加したので、完全に達成された気でいます。 あとは、聞くだけではなくて手を動かしていくことが大切だと思うので、ゴリゴリコード書いていきます。 (発表もできたらいいなぁともちょっと思っています。)